千葉大学先進学術賞 授賞式及び受賞者による研究発表が行われました
2023年11月15日
研究?産学連携
2023年度千葉大学先進学術賞は、5名の受賞者を決定し、2023年10月12日(木)に授賞式を行い、藤江幸一理事から受賞者に表彰状が授与されました。また、同日に受賞者による研究発表が行われました。
【2023年度受賞者】
大学院人文科学研究院 高橋 知之 助教
研究テーマ:「反省」と「偶然」の主題系における日露近代文学の比較
A Comparative Study between Russian and Japanese Literature in Terms of 'Reflection' and 'Contingency'
大学院理学研究院 有賀 昭貴 准教授
研究テーマ:衝突型加速器を用いたニュートリノ高エネルギーフロンティアの開拓
Exploring the high-energy frontier in neutrino physics with particle colliders
大学院薬学研究院 杉山 龍介 助教
研究テーマ:ケミカルバイオロジーとオミクス解析を活用した機能性天然有機化合物の開拓
Chemical biology and multi-omics approaches towards discovery of natural products with novel physiological functions
大学院看護学研究院 雨宮 歩 講師
研究テーマ:高齢者の尊厳を守るための生体センシングとシステム開発
Bio-sensing and system development to protect the dignity of the elderly
国際高等研究基幹 小野寺 淳 教授
研究テーマ:メチル基によるエピゲノム修飾と疾患制御機構の解明
Epigenetic modifications by methyl groups in health and disease
【2023年度千葉大学先進学術賞】
千葉大学先進学術賞は、次代を担う若手研究者の自立を促し、独創性の高い学術研究の発信に貢献するため、萌芽的な研究あるいは、独創的視点に立った研究等、高い研究能力を示した若手研究者個人を表彰するとともに当該個人に対し研究費の支援を行っています。
2023年度の授与にあたっては、各部局長に推薦依頼を行い、推薦のあった候補者15名について学術研究?イノベーション推進機構研究支援?推進部会における審査を経て、受賞適格者を学長へ報告し、5名の受賞者を決定しました。
※過去の受賞者については、こちら(千葉大学先進学術賞)からご覧ください。
【受賞のコメント】
大学院理学研究院 有賀 昭貴 准教授
「この度は栄誉ある賞をいただき光栄に存じます。世界で初めて衝突型加速器からのニュートリノの検出に成功しました。千葉大学は宇宙から飛んでくるニュートリノから今回のように加速器を使ったニュートリノまでニュートリノ研究で世界を牽引しています。これからも誰も見たことがないデータを実験的研究を通して出していきたいと思います。」
初めて観測された大型ハドロンコライダー(LHC)からの電子ニュートリノ反応("ピカニュー"事象)。
ニュートリノビーム方向から見たもので、左上に1.5テラエレクトロンボルトの電子が電磁シャワーを起こし、右下にはハドロンジェットが出ている。図のスケールは100ミクロン。
大学院薬学研究院 杉山 龍介 助教
「この度は千葉大学先進学術賞に選出いただき大変光栄に存じます。自然界の動植物や微生物は何のために多種多様な生理活性物質を作っているのか、というのが私の最大の研究興味です。有機化学?生物学?インフォマティクスにまたがる学際的アプローチを武器に、天然資源のポテンシャルをもっともっと引き出せるよう研究に取り組んでいきたいと思います。」
アブラナ科植物の防御物質グルコシノレートは硫黄の貯蔵源としてもはたらく
大学院看護学研究院 雨宮 歩 講師
「この度は千葉大学先進学術賞に選出いただき、誠に光栄に思います。ご指導いただいている先生方や共同研究者、企業の皆さま、研究室メンバー、家族のサポートのおかげです。この場をお借りして御礼を申し上げます。高齢者が最期まで尊厳を守られ、「今が一番幸せ」だと思うことができる社会を実現するために、今後も看護学の視点で研究に邁進してまいります。」
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国際高等研究基幹 小野寺 淳 教授
「千葉大学先進学術賞を受賞し大変光栄です。遺伝子の化学修飾に着目したマニアックな研究テーマですが、次世代シークエンス技術を中心としたデータサイエンスと生命科学が融合した、現在非常にホットな研究分野です。今後は医療に役立てるべく疾患の診断?治療への応用を見据えた研究に全力で取り組みます。共同研究者の先生方、学生の皆様、是非ともよろしくお願いいたします。」
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