文系大学卒業 Hさんの就活体験談
インタビュー日:2021/02/02(火)
プロフィール
国籍 | 中国 |
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出身 | 中国内モンゴル |
在日期間 | 10年 |
勤務先 | 株式会社協同工芸社 |
日本語能力検定 | N1 |
経歴
中国で看板屋に就職経験をした後、日本語学校に通い、千葉県内の4年制私立大学の経済学部に入学し、卒業する。その後、協同工芸社に就職。
Q.どうして日本で就職することを決めたのですか?
日本での生活がしやすかったため、大学卒業後も日本で暮らそうと考えたからです。私には子どもがいるのですが、子育てをする環境が日本の方が整っているのではないかと感じました。具体的には、日本の小学校は15時にくらいには終わることが多いため、その後に将来にむけて習い事をさせることができます。中国の小学校では、朝から夕方まで勉強をすることが多く、休みの日にも宿題が多いので、習い事をする時間がありません。そのため、日本の方が習い事などをしやすいと思いました。
Q.なぜ今の勤務先を選んだのですか?
日本に来る前にものづくりの看板屋で働いた経験が非常に大きいです。看板屋で働いていたのはかなり昔の話であり、また、日本と中国のものづくりの仕方はかなり違う部分があるのですが、もう一度携わってみたいという思いが強くなったためです。さらに、以前働いていた看板屋で日本の機械に触れる機会が多くあり、日本の製品は品質が良かったため、一度日本に行ってみたいと思ったのもきっかけです。
Q.具体的な仕事内容を教えてください。
製造部のNC(Numerical Control)課で働いています。そこでは主に、ルーター(彫刻機)レーザーなどの機械を用いて看板を作っています。簡単に言うと、彫刻機を用いて文字を加工するためのデータを集めることと、実際に加工するという作業を行っています。
Q.日本で大変だったことはありますか?
日本語を間違えて理解してしまったということです。日本に来てからアルバイトをしていたのですが、日本語による指示をきちんと理解できなかったこともあり、間違った行動をしてしまった経験がありました。また、就職後はたまに使う専門用語も意味を間違って理解することがあり、苦しみました。基本的に分からない専門用語が出てくれば、他の人に聞き、理解するようにしています。時々間違って解釈してしまうこともありますが、自分と相手の認識にズレがないか確認するようにしています。
Q.中国と日本の就職活動の違いを教えて下さい。
私は中国の中でも内モンゴルの出身なのですが、日本ほど皆きちんと就職活動をしている人は少なかったのかなと思います。中国は人口が日本と比べても非常に多いこともあり、日本と同様の就活形態にするのは難しいのではないかと思います。また、日本では4年生の3月末に卒業し、4月に入社するのが一般的かと思います。中国においてもこのような日程を辿る人もいますが、卒業をした後に自身のペースで就活を進める方も多く、基本的には1ヶ月以内に終わる場合がほとんどであり、3ヶ月前後かかる日本とは大きく異なります。また、中国では企業から大学の成績が良い人に対して推薦があり、そのまま就職に繋がるケースも多くあります。
(interviewer)ポストが空いたら募集されて応募される、というケースもあるとお話しされていました。そちらの方が合理的なのかもしれませんね。
Q.就活の相談は誰にしていましたか?
キャリアセンターをよく使っていました。
Q.これからの留学生へのメッセージやアドバイスをお願いします!
自分を信じて、やればできる、就活は大変と思わないで、とりあえず説明会などに参加すること。法老王宫殿娱乐场の影響でみんな大変ですが、オンラインなどでチャレンジすることが大事と思います。
〈協力してくださった方々の会社〉
協同工芸社
1969年創業。日本の文化でもある「看板」づくりで、世の中に貢献する会社。お店や会社の顔でもある看板を企画?デザイン?制作?施工まで行う(from plan to construction)看板のスペシャリスト集団。千葉県内の留学生の採用実績多数。
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