新入職員座談会(クロストーク)
2024年4月入職の新卒採用者の5名に、1年が経過しようとしている今、千葉大学を選んだ理由と、入職後に感じた気づきなどについて、本音で語ってもらいました。
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坂詰 奈津実
SAKAZUME Natsumi西千葉地区事務部研究推進課
[ 2024年4月入職 ] -
斎藤 理菜
SAITO Rina企画部渉外企画課広報室広報係
[ 2024年4月入職 ] -
倉嶋 美緒
KURASHIMA Mio学務部留学生課留学生サポート係
[ 2024年4月入職 ] -
加藤 悠暉
KATO Yuki企画部企画政策課経営戦略事務室
[ 2024年4月入職 ] -
初川 喜之
HATSUKAWA Yoshiyuki医学部附属病院管理課調達グループ
[ 2024年4月入職 ]
― 千葉大学を選んだ理由について教えてください
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斎藤 学生時代に留学生を含め、多様なバックグラウンドのある人と関わる機会が多く、世界が広がるとともに、価値観が変わった経験をしました。大学での生活を通して自身が成長できたと感じていたので、今度は自分が大学の職員として貢献したいと考えるようになりました。その中でも千葉大学を選んだのは、地元が千葉だということと、総合大学で学部がたくさんあり、国際系にもかなり力を入れていると聞いていたので、いろんな仕事に挑戦できそうだと思ったのが理由です。
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倉嶋 私は元々大学職員に興味があったので、国立大学?私立大学問わず色々な大学の職員採用試験を受けたのですが、受験したある大学の面接官が、こっちが一生懸命話しても眉一つ動かさない仏像みたいな方でとても怖かったんです(笑)。
その後に千葉大学の試験を受けたんですが、千葉大学の面接官は最初から最後までとてもにこやかで印象がよく、面接中も気持ちよく話すことができました。こんなふうに、和やかな雰囲気の中で働きたいと思い、それが大きな決め手になりました。 -
坂詰 私は、母校で愛着があるからというシンプルな理由です。色々な知見を持っている先生を尊敬していたのと、学びの場の雰囲気がすごく好きで、先生と学生の両方に関われる仕事に就きたいと前から思っていました。絶対、千葉大がいいなと思い、面接の前に、どこに何課があるのかも分からなかったんですけど、気になる場所に直接行って「何をしている部署ですか?」と聞いて回った記憶があります(笑)。
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初川 僕は、もともと英語の教員志望だったということもあり、教育関連で就職先を探していたところ、大学職員は授業の支援?学生の支援?先生方の研究の支援ができることを知りました。色々な大学のHPを調べたりする中で、ワクチン開発の拠点がある千葉大学に目が留まり興味を持ったのがきっかけです。
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加藤 僕は、地元が千葉というのが決め手でした。正直な話、最初は大学職員になるつもりはありませんでした。公務員の専門学校の出身なのですが、当初は公立学校の学校事務を目指している中で、先生から「練習だと思って国立大学法人の試験を受けてみたら?」と言われて受験したのがきっかけです。公立学校の事務職員の採用試験よりも難しい問題だったので、本当に練習のつもりだったのですが、運よく1次試験を通って、そこからちゃんと大学のことを調べ始めた感じです(笑)。
また、姉が千葉大学出身という縁があったことも決め手のひとつでした。
― どんな仕事に携わっていますか?
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斎藤 入職前は学生の窓口対応をやりたかったのと、国際系の学部出身だったので、留学生対応の部署を希望していました。実際に配属されたのは、渉外企画課の広報室で、当初想定もしていなかった部署でした。業務としては、先生方の研究成果や学生の活躍状況等のプレスリリースや、大学で運営しているWebメディア(ちばだいプレスデジタルや、CHIBADAI NEXT)の企画、校正、SNSでの発信などを担当しています。1年働いてみて、メディアなど外部の方々とやりとりすることが想像以上に多く、入職して早々に大学の看板を背負っている責任を感じています。でも、その分大学全体のことも含めて知れることも多く楽しいです。
4月1日に入職して、4月5日の入学式でいきなり写真撮影の担当となり、壇上で写真を撮る機会がありました。あれはすごい緊張しましたね。できるだけたくさん撮って、その中から良いものを選びました。3月には国際企画課からの依頼で初の海外出張(タイ)に行く予定です!(インタビューは2月21日) -
倉嶋
写真を綺麗に撮るコツはあるんですか? -
斎藤 仕事で一眼レフを使う機会は多いんですが、学生時代はほとんど触ったことがなかったのでとても苦労しています。正直私が教えてもらいたいくらいです(笑)。日々勉強です。
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倉嶋 私は、主に日本に来る留学生をあの手この手でサポートする仕事をしています。例えば、留学生向けの奨学金の募集や、短期の日本留学プログラムの運営など。時には一緒に授業を見学したり、学食の利用の仕方を教えたりしましたね。
日本語を話せる学生とこれから勉強する学生の割合は半々くらいで、まだ日本語が話せない学生には英語でサポートしています。また、留学生のサポートは学生団体も積極的に行っており、留学生の手助けをしたいと考えてくれている千葉大生がたくさんいることを、とても嬉しく、ありがたく思います。色々な人の助けを借り、試行錯誤ではありますが、こんなに楽しくていいのかと思うくらい、楽しく仕事をやれています(笑)。
あと、留学生の勧誘を行う留学フェアのため、海外出張に行くこともあります。私も英語はまだまだ勉強中なので、海外出張はなかなかハードですが、身振り手振りを交えつつ「頑張ってコミュニケーションをとっていこう!」という気持ちで何とかやりきっています。 -
坂詰 私は、研究推進課で、理学研究院?工学研究院?情報学研究院の先生方の受託研究に関する仕事を行っています。受託研究とは、簡単に言うと千葉大学の先生が国や企業から委託を受けて研究を行っているものです。それに関連する契約や予算の執行管理、外部(研究資金を配分する機関)の検査対応等を担当しています。
外部機関から獲得した研究費には使用ルールがあります。そのため、先生方には、予算の執行にあたっては使用ルールの順守と計画的な執行を口酸っぱくお願いしています。また、普段からルールを逸脱するようなお金の使われ方がされていないかという視点で細かくチェックすることも大事だと思っています。
そのように執行管理に関しては、先生方と多くやりとりをするのですが、大学には興味深い研究を行っている先生がたくさんいて、私が担当している先生が、研究に関連してアニメの会社と契約をしているのですが、私の大好きなアニメを作っている会社でもあるので、特に興味深いです。実は今日、その会社の方が来訪される予定なのでワクワクしています。
責任のある仕事ですし、年度末で忙しい時期なので、1年目の私は楽しむ余裕がないのが正直なところですが、大変な分その仕事が終わると、自分が成長しているなと実感しています。 -
初川 僕は附属病院管理課の用度係という部署にいます。物資の調達をする部署で、日々の消耗品の請求書処理や予算の管理、高額な機器等を購入する際の競争入札に係る業務(落札業者の選定、契約書作成等)がメインの仕事で、数千万円の契約事務も複数経験しました。契約書については、様式があるので、チェックするポイントはつかめてきているのですが、契約の前に必要となる仕様書(買いたいものの内容や要件を示した書類)については、毎回違う内容になるので、現場の教職員と一緒にその都度作成していかないといけません。調整が発生するので、そこはすごく大変ですね。
直近では、先生から研究用で使用したい物品のレンタルについてオーダーがあったのですが、見積りを取ったら予算が不足していることが分かり、資金を充当する対応が発生しました。資金が充当されるまでは契約手続きは進められないのですが、先生からは「研究を進めたいからどうにかしてほしい」という相談が来る、そんな調整を今行っています(苦笑)。
あと、外部業者とのやりとりがすごく多いです。名刺はたくさん集まりました(笑)。
業者の選定の面では1年目でも、ある程度の裁量が与えられている印象です。係の全員が常に複数の入札案件を持っているので、大変な部署ではありますが、先生方の医療?研究をサポートできているというやりがいもあり楽しいです。 -
加藤 僕は企画政策課にいます。学長や理事が出席する全学会議の運営を担当しており、議題登録?資料のとりまとめ等を行っています。会議前には学長や理事に議題についての説明を行うのですが、最初は、その日程調整のメール送信すら緊張で震えました。メール本文を10回くらい読み返してから送信ボタンを押すという感じです。送信後に電話が鳴ると(誤りの指摘ではないかと)ドキッとしていましたが、今は作業にも慣れてきました。先輩職員も優しく一緒に考えてもらえる環境なので、楽しく仕事ができています。
学外委員に参画いただいている会議(経営協議会)は、いつもは都内で開催しているのですが、夏に千葉大学で実施した際には、併せて施設見学をすることになりました。どの施設を見学するのかなどの、タイムスケジュールの作成を1人で担当させてもらい、大きなトラブルもなく無事に完遂できたことは、自信にもつながっています。
― 入職後に感じたギャップはありますか?1年を終えようとしている今感じていることが教えてください
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倉嶋
やっぱり『紙が多い』ってことですかね。 (皆一同に頷く)
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倉嶋 添付資料の多い決裁の場面で「これ全部プリントアウトするんですか?」と思いました。
確かに紙の方が、すぐに上司に手書きで修正をしてもらえるので、いい面もあるのですが、机が紙の山になったりすることも???。 -
坂詰
本当にそう。ミスをしたら「これをもう一回印刷し直すの?」って感じになりますよね。 -
加藤 会議資料も200ページを超えていることもあるので特に感じる時があります。会議資料はデータで事前配布しているため、原則は自身の端末で確認していただく運用になっていますが、一部紙を希望される方もいらっしゃるので、印刷が必要な場合があります。
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斎藤 コロナ禍で学生時代を過ごしたということもあり、デジタルに慣れていた(授業のレジュメは全部デジタル)ので、余計にそう感じるのだと思います。
(皆一同に頷く)
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倉嶋
正直なところ、鉛筆やボールペンで字を書くこと自体がいつぶり?という感じでした(笑)。 -
初川 自分はキャンパスが違うので感じているのですが、入札関連の決裁は西千葉キャンパスの本部にお願いしなければならなくて、帰りがけに持って行ったりもしています。物理的に離れているのは仕方がないですが、デジタルでのやりとりができるのであれば、そこまでの労力はいらないはずです。
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倉嶋 留学生関連の話ですが、色々な書類が『原本提出』となっているのも問題だと思います。留学生から原本でもらうとなると、国際郵便でのやり取りが生じるし、場合によっては、締め切りまでに届かないことも???。そもそもの手続きから変えないといけない部分も多分にあるかと思います。
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斎藤 紙文化以外のことでいうと???当初は大学事務職員の仕事はもっと限定的で、先生と学生と接することが多いイメージでした。千葉大学は、新しい建物もあるし、都内からのアクセスもよいという立地的側面もあり、ドラマや映画の撮影の協力依頼を受けることが多く、広報はその撮影に同行する機会がありますし、記者の方々と懇談会でコミュニケーションをとることもありました。大学の事務職員の仕事の幅広さに驚くと同時に、このような経験ができる広報に配属されてよかったなと感じています。
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倉嶋
入職してみて、みなさん“優しい”なと思います。 -
初川
本当にそう思います。 -
坂詰 私の課は基本皆忙しくしているのですが、そんな中でも周りの職員が(気分転換のための)雑談をしてくれます。こちらから話しかけると手を止めて聞いてくれるし、相談にも乗ってくれます。人に恵まれていて、私が今頑張れているのは、今のメンバーだからだと思っています。
― 今後千葉大学でどのようなキャリアを積んでいきたいですか?
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初川 入職した理由でもあるので、やっぱり学生支援はやってみたいです!あと、今やっている会計系の仕事という点では、西千葉キャンパスの財務部で入金や出金などの手続きも担当してみたいです。
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加藤 僕はまだ何をやりたいかというのが見えていないです。現在の配属先が大学全体の動きを知れる部署でもあるので、もっと見極めたいなと考えています。
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坂詰 私は若いうちに色々なことを経験したいと考えています。現在の業務で感じるのは、やっぱり他分野の幅広い知識が必要ということです。例えば人件費の算出でも、社会保険を含めて給与計算の仕方がよく分からず困ることもあるし、外部機関からの問い合わせに対してすぐに答えることができないことも不甲斐なく感じます。なので、若いうちに引き出しを増やしておきたいと考えています。
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倉嶋 私は今の仕事が楽しいので、今後も留学生関連の業務や国際的な業務に関わっていきたいと考えています。留学生課には海外からの留学生の受入れを担当する係だけではなくて、千葉大学の学生を海外留学に送り出す係もあります。同じフロアにあるので、その係の人から話を聞くことがあるのですが、全員留学をやっているので盛り上がっていて、これから派遣先を広げていくぞという熱い雰囲気もあって楽しそうなので、いつか経験してみたいなと思っています。
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斎藤 私も今の仕事が楽しく、やりがいを感じている一方で、よりよい広報を行うには大学の全体をより深く知っている必要があると感じています。現場でどんなことをやっているのかを知って、体験した方がいいと思うので、入職するきっかけでもあった、国際系であったり、学生支援系であったり、他キャンパスの業務なども経験した上で、また広報ができたらいいなと思います。
― 千葉大学事務職員を目指す後輩へのメッセージをお願いします
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坂詰 千葉大学は色々な分野の仕事があるので、自分の得意な分野で輝けるところがあると思うし、きっと興味のある仕事が見つかると思います。社会人になることへの不安もあると思いますが、千葉大学の職員は皆さんすごく温かいので、困ったことがあったらどんどん声をかけてもらえればと思います!
(一同から拍手が湧く)
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斎藤 坂詰さんの完璧なコメントに加えてですが???ワークライフバランスがとりやすく、メリハリをつけた勤務が可能な環境だと感じています。もしもその点で不安を感じている方がいるとすれば、全然心配しなくていいですよ!
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倉嶋 新卒でも色々な仕事を任せてもらえるので良い経験になりますし、つまずいても丁寧にサポートしてもらえるので、臆せずチャレンジできる職場だと思います。
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加藤 若さを生かして、気兼ねなく懐に飛び込んでください!任意参加ですが、飲み会とかにも声かけをしてくれるので、人間関係は心配しなくて大丈夫!自分も早く後輩が欲しいです!
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初川 自分自身、1年で組織に溶け込めるとは想像もしてなかったので、今の自分があるのは、先輩や同僚に助けてもらったからだなと感じています。だからこそ、自分も、困っている後輩がいたら積極的に関わり、良い循環を作っていきたいと思います。坂詰さんのように、入職前に職場訪問に後輩の皆さんが来てもしっかり答えたいなと思っています!(笑)
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千葉大学を一言で表してもらいました
~1年目職員の残業について(本音)~
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斎藤 私はすぐ帰ることができていると思います。残業があっても30分から1時間くらいの日が多いです。イベントなど何らかの案件が発生した都度の対応になりますが、基本的には帰りやすいです。案件によるので、忙しい時期は固定化されていません。(千葉大学にはノーベル賞受賞を期待されている先生がいるので、受賞者決定の日には、皆で待機して準備(残業)したりもしていました。)
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倉嶋 入職して1年くらい経ちますが、残業したのはこれまで10日あるかないかくらい。1日あたりでは30分から1時間くらいです。留学生課全体が定時退庁しようという雰囲気があります。
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坂詰 年中忙しくて17時台に帰れたことは片手に収まるぐらいしかないです???ある程度落ち着いている時期でも18時30分くらい。忙しいと22時くらいまで残業しています。そんな中でも、自分の中でのメリハリを大事にしています。あと、来年は効率化を目指して頑張ります!!
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加藤 倉嶋さんと同じで僕は残業をしたことがほとんどありません。基本的に定時で帰っています。課内の先輩職員も基本的に定時で帰っており、帰りづらいと感じたことはありません。
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初川 基本的には月5、6時間くらいで、一日あたりでも30分から1時間くらいです。
?インタビュー後の後日談:3月と4月に財務系の仕事につきものの決算業務に携わった時はそれまでに経験のない大量の残業に見舞われました…支払い手続きの業務が倍増して毎日21時に退勤する生活を2ヶ月繰り返した結果、3月と4月それぞれで40時間残業していました。それでも、大事な用事があるときは1日有給が使えて、プライベートと両立させながら繁忙期を乗り切ることができたのでなんとか頑張って働けました!
人事課メモ
今回インタビューに協力してくれた5名の残業時間を確認すると、配属部署によって差があるようでした。業務の繁忙期?閑散期は部署によって差がありますし、職位等による差もあります。少子化の進行により大学を取り巻く環境は年々厳しくなっているため、大学全体の業務をスリム化していくことが求められています。新入職員のコメントにもありますが、現状に甘んじず『どうしたら効率化できるのか』という視点が、今まさに重要です。つねに、より高きものをめざす千葉大学は、主体性、変革性、外向性のある人材※を求めています!!
※詳細は『国立大学法人千葉大学採用説明資料』中の“求める人物像”のページを参照ください
※掲載している内容は、収録した2025年2月時点の情報です